先週、世界最大の旅客機、エアバスA380型機からエンジンの一部が落下した事故で、カンタス航空は、安全点検の結果、同じ型の旅客機のエンジンにオイル漏れの不具合が見つかったとして運航再開にはさらに3日かかるとの見通しを示しました。
今月4日、シンガポールからオーストラリアに向かっていたカンタス航空のエアバスA380型機のエンジンの一部が大きく破損しインドネシアの島にカバーの一部など大量の破片が落下しました。事故を受けて、カンタス航空は保有している同型機6機の運航を停止し、安全点検を行った結果、このうち3機のあわせて3つのエンジンでオイル漏れが見つかったということです。カンタス航空のアラン・ジョイス最高経営責任者は、地元メディアのインタビューに「オイルが付着すべきではないところに付着していた」と述べ、さらに詳しい調査を行うため運航再開には少なくとも3日かかるとの見通しを示しました。これらのエンジンはいずれもイギリスのロールスロイス社製で、ジョイス氏はエンジンの素材や設計に問題があるのではないかという見方をあらためて示しました。一方、事故原因の究明を進めているオーストラリアの運輸安全局は来月3日までに中間報告をまとめることにしています。