昔は、峠や村境に災いが入ってこないように、また、旅の安全を祈るために道祖神(どうそじん)を祭ったそうです。その道祖神にお供え物をささげた、つまり「手向け(たむけ)」たということが、語源だそうです。「たむけ」が「とうげ」に変化していったというわけです。
夏至から十一日目にあたる日から、五日間を、「半夏生(はんげしょう)」といいます。農作業がひと段落して、休息を取った時期、また、毒草や大雨を用心した時期でもありました。
今日はちょうど一年間の折り返し点です。一年の峠といえるかもしれません。あらためて、一年の旅路の幸せと、無事を祈りましょう。