長期間にわたって社会参加できない「ひきこもり」という現象がある。この現象がいつ発生したかは正確には分かっていないが、現在数十万人という規模にまで拡大した。社会参加の定義は様々だが、就職して安定した収入を得ることを重要条件としていることは疑いようがない。最近でこそ、こうした社会構造や規範にも問題がある、といった認識も広まったが、依然として未熟さや甘えといった当事者だけに責任を求める傾向が根強く残っている。
1、筆者の考え方と合っているのはどれか。
①「ひきこもり」は、本人だけでなく、社会構造や規範にも問題がある。
②「ひきこもり」は、当事者本人の未熟さや甘えから生じている。
③「ひきこもり」は、一種の心の病気なので、治療が必要である。
④「ひきこもり」は、働いても安定した収入が得られないことから生じる。