一昔前、子供が柿を盗んだら、警察に検挙・補導されたでしょうか。昔は柿を黙って持っていったら、その家のおじいさんやおばあさん、または母親にこっぴどく叱られたものです。地域の連帯、つまり地域コミュニティーの力が、子供たちに「していいことと悪いこと」を暗黙のうちに教える機能がありました。ところが、今、お店で万引きすれば、子供たちは警察に引き渡され、少年非行の前歴ありと地域社会からレッテルを貼られます。子どもたちが変わったのではなく、地域社会の方が変わったのです。
1、筆者は、一昔前に比べて、現代の何がどのように変わったと考えていますか。
①現代は核家族化が進み、祖父母と同居しなくなった。
②現代の親たちは、昔ほど子供を激しく叱られなくなった。
③現代の地域社会は、隣近所の横のつながりを失った。
④現代は、警察の力が必要なほど少年非行が凶悪化した。