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三匹の子ブタ
日期:2017-12-17 17:55  点击:406
 むかしむかし、あるところに、三匹の子ブタがいました。
 みんなの名前は、一番のお兄さんが『大ブタちゃん』。
 二番目のお兄さんが、『中ブタちゃん』。
 三番目の弟が、『ちいブタちゃん』です。
 
 さて三匹の子ブタは、それぞれ自分のお家をつくる事になりました。
 大ブタちゃんは、ワラのお家をつくる事にしました。
 ワラをなわでしばって、ギュッ、ギュッ、ギュッ、はいすぐに出来上がりました。
 中ブタちゃんは、木のお家をつくる事にしました。
 まず柱を立てて、まわりにならべた木にクギをうって、トントントンと、はい出来上がりました。
 ちいブタちゃんは、
「ぼくのお家はワラでも木でもない、かたくてじょうぶなレンガでつくろう」
 レンガを運んで、レンガをつんで、ヨイショ、ヨイショ、ヨイショ、時間はかかりましたが、ようやく出来上がりました。
「ワーイ、出来た、出来た」
 自分たちのお家が出来て、三匹の子ブタはとてもごきげんです。
 すると山に住んでいる悪いオオカミが、ワラのお家にやって来ました。
「大ブタくん、大ブタくん、ここを開けておくれ。ぼくをお家に入れとくれよ」
 大ブタちゃんは、ビックリして答えました。
「とんでもない! ぜったいにいやだよう!」
 するとオオカミは、恐ろしい声でどなりました。
「よーし、そんなら、こんな家なんか、おれさまのじまんのいきで、ふき飛ばしてやるぞ!」
 オオカミがほっペをふくらませて、フーッと息をふいたら、ワラのお家はバラバラにふき飛んでしまいました。
 そこでオオカミは大ブタちゃんをつかまえて、ペロリと食べてしまいました。
 さて、それからオオカミは、木のお家にやってきました。
「中ブタくん、中ブタくん、ここを開けておくれ。ぼくをお家へ入れとくれよ」
 中ブタちゃんはビックリして、戸を押さえて言いました。
「とんでもない! ぜったいにいやだよう!」
 するとオオカミは、恐ろしい声でどなりました。
「よーし、そんなら、こんな家なんか、おれさまのじまんのいきで、ふき飛ばしてやるぞ!」
 オオカミがフーッと息をふきましたが、木の家はなかなかこわれません。
「よし、こうなったら体当たりだ!」
 オオカミは勢いをつけると、木の家に体当たりをしました。
 ドシーン!
 木のお家は、バラバラにこわれてしまいました。
 そこでオオカミは、中ブタちゃんをペロリと食べてしまいました。
 さて、それからオオカミは、レンガのお家へやってきました。
「ちいブタくん、ちいブタくん、ここを開けておくれ。ぼくをお家に入れとくれよ」
 ちいブタちゃんもビックリして、
「とんでもない! ぜったいにいやだよう!」
 するとオオカミは、恐ろしい声でどなりました。
「よーし、そんなら、こんな家なんか、おれさまのじまんのいきで、ふき飛ばしてやるぞ!」
 オオカミが、フーッと息をふきましたが、レンガの家はビクともしません。
「よし、こうなったら、体当たりだ!」
 オオカミは勢いをつけると、レンガの家に体当たりをしました。
 ドシーン!
 でも、レンガの家はビクともしません。
 オオカミは、うなりました。
「おぼえてろ。こうなったら煙突(えんとつ)からおりてって、ちいブタのやつを食べてやるぞ!」
 それを聞いたちいブタちゃんは、大急ぎで大きなナベにお湯をわかしました。
 火をドンドン燃やしたので、お湯がグラグラとわきました。
 煙突からおりてきたオオカミは、そのお湯の中にボチャーン! と落ちました。
「あつい、あついよー! 助けてくれー!」
 泣きさけぶオオカミに、ちいブタちゃんが言いました。
「じゃあ、もう悪い事はしないか?」
「しない、しない」
「じゃあ、食べたお兄さんたちをかえすか?」
「かえす、かえす。だから助けてくれー!」
「よし、約束だぞ」
 ちいブタちゃんがオオカミをナベから出してやると、オオカミは食べた大ブタちゃんと中ブタちゃんをはき出して、泣きながら山に逃げていきました。
 
 助かった大ブタちゃんと中ブタちゃんは、ちいブタちゃんのレンガの家で、なかよく暮らしました。
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