それでとうとう子供たちは我慢できなくなり、水の精が教会にいく日曜まで待って、逃げました。しかし、礼拝が終わると、水の精は小鳥たちが飛んで行ってしまったとわかり、大股で追いかけていきました。子供たちは遠くから水の精が見えました。そして女の子は後ろにブラシを投げるとブラシは何千何万ものトゲがある剛毛の大きな山になりました。そのトゲを水の精はとても苦労して這い登り越えなくてはなりませんでしたが、とうとう、乗り越えました。
これを見ると、男の子は後ろに櫛を投げました。その櫛は千の千倍もの歯のある大きな山を作りました。しかし水の精はこれらの歯にも着実に上ってとうとう越えました。それから、女の子が後ろに鏡を投げると、鏡の山ができ、とてもつるつるしていたので、水の精は越えることができませんでした。それで水の精は「早く家へ帰り、斧をとってきて、鏡の山を半分に割ろう。」と考えました。しかし、戻ってガラスを割ってしまう前に、子供たちははるか遠くに逃げていました。それで、水の精は再び自分の泉にとぼとぼ戻らざるをえませんでした。