八〇 右の話をよく呑み込むためには、田尻氏の家のさまを図にする必要あり。遠野一郷の家の建て方はいづれもこれと大同小異なり。
門はこの家のは北向きなれど、通例は東向きなり。図にて厩舎のあるあたりにあるなり。門のことを城《じやう》前《まへ》といふ。屋敷のめぐりは畠にて、囲墻を設けず。主人の寝室とウチとの間に小さく暗き室あり。これを座頭部屋といふ。昔は家に宴会あれば必ず座頭を喚びたり。これを待たせおく部屋なり。
遠野物語80
日期:2019-08-25 10:43 点击:295


