遠野物語拾遺06
日期:2019-08-25 12:31 点击:275
六 昔橋野の太《おお》田《た》林《べえし》に、母と子と二人暮らしの一家があった。母は六十を過ぎてもう働くことができず、息子一人の手で親を養っていたが、その子は大阪の戦に駆り出されて出て往った。村の人たちは婆様が一人になって、さだめて困ることだと思って時折行ってみるが、いつまで経《た》っても食物が無くなった様子が見えぬ。不思議に思ってある者がそっと覗いて見ると、その婆様は土を食っていたという。それゆえに今でもその土地を婆喰地と書いて、バクチというようになったのだそうな。


