遠野物語拾遺14
日期:2019-08-25 12:35 点击:259
一四 綾織村の駒形神社の境内には、竜石という高さ四尺ばかりの、褐色の自然石がある。昔村の人がこの石を曳《ひ》いてここまで来るとどうしても動かぬので、そのままにしておくのだという。何のために曳いて来たかは伝わっていない。竜石という名前も元はなかったが、ある時旅の物知りが来てこの石の話を聞き、ぜひ見たいというから案内をして見せると、これは竜石という石である。それここが眼でこれは鼻、これが口だ耳だ首だ胴体だといって、とうとう竜の形にしてしまったので、村の人ももっとものことだと思ったという。


