遠野物語拾遺95
日期:2019-08-25 14:19 点击:292
九五 山に行ってみると、時折二股にわかれて生い立った木が、互いに捻《ねじ》れからまって成長しているのを見かけることがある。これは山の神が詰《つめ》(十二月)の十二日に、自分の領分の樹の数を算用するときに、〆めて何万何千本という時の記号に、終わりの木をちょっとこうして捻っておくのだそうな。だからこの詰《つめ》の十二日だけは、里の人は山にはいることを禁じている。もし間違えて山の木に、算え込まれてはたいへんだからという。


