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遠野物語拾遺144
日期:2019-08-26 18:17  点击:282
 一四四 次には維新の頃の話であるが、遠野の藩士に大酒飲みで、酔うと処きらわずに寝てしまう某という者があった。ある時松崎村金《かな》沢《さ》に来て、猿が石川の岸近くに例のごとく酔い伏していたのを、所の者が悪戯をしようとして傍へ行くと、身のまわりに赤い蛇がいてそこらじゅうを匍いまわり、恐ろしくて近づくことができなかった。そのうちに侍が目を覚ますと、蛇はたちまち刀となって腰に佩《は》かれて行ったという話。この刀もよほどの名刀であったということである。
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