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遠野物語拾遺198
日期:2019-08-26 18:51  点击:333
 一九八 昔小友村に狼《おおかみ》というあだ名の人があった。駄賃つけが渡世であるいていたが、ある日同村団子石の箒松という処まで来ると、向こうから士《さむらい》が一人来て、引っ掛け馬をしてあるくのはけしからぬ。手討ちにしなければならぬと威《い》張《ば》るので、平身低頭してあやまっていたが、そのうちどうかして居睡りをしてしまった。ふっと気がついて見ると団子石の上から一匹の狐が馬の荷へ上って行くところであったから、ひどくごせを焼いてどなりつけてぼったくった。そして魚は一尾も取られなかったそうである。
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