遠野物語拾遺230
日期:2019-08-26 19:13 点击:294
二三〇 これは明治になってから後の話であるが、遠野町の某という女には妙な癖があって、年ごろになってからは、関係した男ごとに情死を迫ってならなかった。それが一人二人でなく、また嫁に行っても情死のことばかり夫に言うのでいつも不縁になって帰った。こんなことが十何回もあった後に石倉町の某という士族の妾になったが、この人にも情死を奨《すす》め、二人で早瀬川へ身投げに行った。そうして自分だけ先に死んだが、男の方は嫌になって帰って来たそうである。


