遠野物語拾遺259
日期:2019-08-26 19:28 点击:242
二五九 佐々木君の村の者が、栗橋村の話をするのに、あの辺では鍋《なべ》を中心に円座になって、めいめいが鍋から直接に椀で飯を掬《すく》って食う。汁もその通りで、この男が豆《とう》腐《ふ》だけ食って汁を残して置いたら、家の主婦が気を利《き》かしてそれを鍋にあけて、またその鍋の中から豆腐ばかりを盛ってくれた。しかしいっこうに咽喉を通らなかったと。土淵村ではそんなことはせぬが、便所で紙を使う家はまだほとんどない。その棒をカキ木といっている。


