遠野物語拾遺273
日期:2019-08-26 19:36 点击:240
二七三 この郷の年中行事はすべて旧暦によっている。十一月十五日タテキタテということをするのから始めて、二月九日の弓矢開きまで、年取りの儀式がいろいろとあって、一年じゅうで最も行事の多いのもこの期間である。正月の大年神に上げる飯をオミダマ飯というが、この飯を焚《た》くための新しい木を山から伐り出してくるのが十一月十五日で、この日伐ってきた木は夕方に立てて、その上に若柴で造った弓矢を南の方に向けてつける。これはこの木が神聖な木であるから鳥類に穢《けが》されぬためにこうするのだといわれている。


