遠野物語拾遺274
日期:2019-08-26 19:36 点击:333
二七四 十一月二十三日は大師粥といって、小豆粥を萩《はぎ》の箸《はし》で食べる。この食べた箸で灰《あく》膳《ぜん》の上に手習いをすれば字が上《じよう》手《ず》になるという。灰膳とは膳の上に灰を載せ、これを揺すって平にならしたものをいうのである。またこの日には家族の者の数だけ団子を造り、その中の一つに銭を匿《かく》して入れておいて、この金のはいった団子を取った者は来年の運が富貴だと言って喜ぶ。大師様のことはよくわからないが、多勢の子供があった方で、この日に吹雪に遭って死なれたと言い伝えている。


