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「みにくいあひるの子」だった私71
日期:2019-09-23 19:30  点击:385
 沖縄の店

彼の沖縄の店のオープン当日の夜、私はわんわん泣いた。
「おめでとうございます」
「ありがとうございます」
ワイドショーのリポーターや芸能週刊誌の記者たちでごった返し、華(はな)やいだ雰囲気(ふんいき)の中、私だけがやりきれない思いを抱(かか)えていた。
店はお昼の十二時オープン。でも、その日の朝九時の段階でも、解決できていない三千万円の借金問題があった。この問題を処理できなければ、店をオープンすることができない。見かけだけはそろっていたけど、内情は火の車だった。
このときは、私の両親も沖縄に来ていて、最終的に先方が出してきた条件は、
「アンナさんと梅宮辰夫(うめみやたつお)さんのサインがあれば、すぐに送金します」
私は、お金が払えなくて、店をオープンさせられないなら、それはそれでしょうがないだろうと思っていた。彼のほうも、私や私の父にこれ以上迷惑(めいわく)はかけられないから、「それなら、今日のオープンはあきらめる」と言ってくれるだろうと。
ところが、彼が父に向かって言ったのは、
「テレビや雑誌を呼んでしまった手前、オープンできないのは困る。すみません、梅宮さん、サインしてください」
私に対しては、いつもと同じように、「おまえはおれのことが好きじゃないのか。好きだったらサインするだろう。おれだったらそうする」という態度。
結局、父と私は書類にサインをした。
その夜、ふつうなら、店がオープンしてどんちゃん騒ぎといくところだろうけど、私はホテルの部屋でわんわん泣いていた。父も涙を流していた。私のせいで家族みんなを苦しめてしまった。それは、いまでも本当に申(もう)し訳(わけ)なく思っている。
最近、地方へ仕事に行った帰りの飛行機の中で、たまたまスポーツ新聞を見る機会があった。私の目に飛び込んできたのは彼の記事。
「借金は億を切りました。返済は順調です」
「!?」
私のところには、本来は彼のところへ届(とど)くはずの請求書などが、いまだに舞(ま)い込んでくる。そして、私はいまでも毎月百万円の借金を返済している。
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