ゼッコーチョオオ、私が家元の糸井重里である。
お星様お星様、お願いがあります。家元に権力とお金と快楽を与えてください。それから、蛮勇と怪力と巨人軍の優勝と、エート、エート、上州名物焼まんじゅうと、あといろいろといまは思い出せないけれど欲しがっているものをすべて与えて「つりはいらねえ」と言ってくださいね。そして、エート……。
「家元! 家元!」
あ、番頭さん(ドキッ)ずっとそこにいたの?
「むろんでございます」
じゃ、いまお星様にお願いしてたの、聞いてたわけ?
「もちろん、でございます。家元があんなふうに地味にああいうことをしているとは、番頭の私も知りませんでした。もっと、うちの家元はゴーホーライラクなブワーッとした方かと思っておりましたでございます」
このことは、萬流の塾生たちには、くれぐれも内証にしておくようにね。
「誰にも言いません。言ったが最後、萬流の時の勢いは逆ターボ大噴射といった感じで失速し、ついには消滅という事態にもなりかねませんから」
ふふふふ、番頭と、私だけの秘密だよ。
「ふふふふ、まことに……」
読者諸君のノゾキ見趣味を満足させたところで、一気にお稽古に入る。
来週はいっそ発禁覚悟で「家元ポルノ」でもやってやろうかとも思っておる。
「家元と、私が……でございますかぁ?」
バカモノ! そこまでサービスする気はない。