行业分类
糸井重里の萬流コピー塾117
日期:2019-11-08 20:02  点击:297
 今週のテーマは「禁 煙」である

このたびはどうも、私が家元の糸井重里である。
番頭と私が、近づいた萬行(まんぎょう。萬心をもってする旅行を、こう呼ぶものなり)についての計画を練っているところに不気味な荷物が届いた。
「家元、こ、これはたまりません。荷をほどいたら、もう臭くて臭くて……」
なかみは何なのだろう。その手でしらべてみてくれ、ぬかみそをかきまぜるときのようにして。
「その手、と申しますと?」
番頭さんの身体についてる二本の腕の先のことだよ。
「こ、これは、こうした臭いものをかきまぜるためにあるものではございません。もっとその、やわらかな、ふくよかな、ぐにゃっとしてるかと思えば意外に内側から弾ねかえすような感じもあったりする、いやーんとかも言ったりするけど、何だこのどこがいやなんだ、バカバカだっていやなんだもん……とかなんとかそういうものに触れるためにあるものでございます」
わかっているから、早くしなさい
「はい。腐ったカレーがビニール袋に詰められておりまして、その中には、えーと、新巻鮭の頭と、ニンニクと、えーとえーと、にんじん、空缶、ふきん、もちのカケラ……などが入っております」
萬流に対するイヤガラセにしてはまことに芸がない。かつて私が『ヘンタイよいこ新聞』というものを発行していた時にも、〈恥ずかしい根っ子の会〉と称するやからが、数々のボーガイを仕掛けてきたが、ひょっとするとあの時の残党の仕業かも知れぬな。
いずれにせよ、イヤガラセをすることでしか自己の存在証明をできぬ者共が世の中にはおるということだ。無視してやるしかないな。
「でも、家元ォ! ニオイが残って、無視はできても無嗅ができませぬ」
じゃ、今日の稽古は表の公園でやることにしよう。
小语种学习网  |  本站导航  |  英语学习  |  网页版
11/15 02:09
首页 刷新 顶部