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歌月十夜32
日期:2019-11-27 21:18  点击:336
*s36

□廊下
 生徒たちで賑わう廊下を歩く。
昼休みもじき終わろうとするこの時間こそ、廊下が一番賑やかな時間なのかもしれない。
聞こえてくる会話にはたえず笑い声がまざっていて、ここには不安なイメージというものが一点たりとも存在しない。
 昨日のコト。今日のコト。明日のコト。
 交わされる様々な会話は、その全てが微笑ましいものばかりだった。
「文化祭が近いせいもあるけどねー」
自分も気が緩んでるな、と実感しつつ窓を見た。
ガラスに映っている自分の顔は想像通り穏やかだ。
何の不安もない一日。
最近は頭痛も貧血もなくて、このメガネを取るような事件も起こらない。
ガラスに映った自分は、廊下の喧騒を見守るような穏やかさで自分を見ていた。
透明な自画像。
ガラスに浮かぶ遠野志貴は、実際にそうであるのだが、こちらの世界に干渉できない虚像のようだ。
 
———————不意に。
一人、取り残された。
 喧騒は止んでいる。
廊下には誰もいない。
賑やかだった廊下は廃墟の静けさに変貌する。
それは、まるで一人列車に乗り遅れたような虚しさだった。
 独り取り残されて、大切なモノが先に行ってしまう感じ。
 そんな哀しい出来事を、ガラスに映った自分は穏やかな目で眺めていた。
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