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無花果少年と瓜売小僧63
日期:2020-01-31 16:27  点击:286
 
  63
 磯村くんは、十一時半まで何分あるかなァと思っていました。二十分ぐらいだったら、歩いて行っても間に合うなァと思っていました。駅までは、急いで歩けば十分とかかりません。
でも木川田くんだって、�友達�はほしかったんです。
「泊ってかない?」
磯村くんは言いました。
「いいの?」
木川田くんは言いました。
「いいけど」
「�いいけど�なんだろう?」と、磯村くんは思いました。
「明日、学校あるの?」
磯村くんは木川田くんに訊きました。
「あるけど」
「�あるけど�どうしよう……」って、木川田くんは思いました。
「あるけどサ」
木川田くんは言いました。
「どうしようかなァ……」
木川田くんは言いました。「どうしようかなァ」って、考えていたのです。
「泊ってってもいいけど、布団一つしかないし、明日の授業の用意ってしてないし。泊ってってもいいけど、なんか、泊ってっちゃいけないような気もするし」って、木川田くんは考えていました。
「明日、午前中講義ないんだ」
磯村くんは言いました。
「ホント」
木川田くんは言いました。「甘えちゃお」って、木川田くんは思いました。
「泊ってく」
 木川田くんにそう言われて「あ、ホント」って磯村くんは言いました。
言ってから、「ホントにいいんだろうか」って、磯村くんは思いました。
「何が引っかかってんだろうか」って、磯村くんは思いました。
「パジャマあるゥ?」
木川田くんは訊きました。
「ないけどォ……」
そう言って磯村くんは、ナマナマしいことがこわいんだって、そう思いました。
一緒にいて、そばに他人がいて、シーツが敷いてあって、布団があって、シーツのかかっている布団はいつも冷たくって、そういうナマナマしさの上にもう一つ�肉体�というナマナマしさが乗っかってて……。
 磯村くんは、女の人と寝るんじゃないことがやっぱりこわいんだって、そう思いました。
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