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日语听力:新编日语第三册 10 「イソップ物語」を読む
日期:2012-03-18 15:02  点击:5656

   第十課  「イソップ物語」を読む

  本文
  きつねが井戸に落ちましたが、どうしても上がれなくて、困っていました。そこへ、のどが渇いて困っているやぎがやってきました。そして、井戸の中に、きつねが入っているのを見つけると、その水はうまいかと聞きました。きつねは、困っているのに平気な顔をして、水のことをいろいろほめたて、やぎに降りてくるように勧めました。やぎは、水が飲みたいばかりに、うっかりおりて行きました。
  さて、やぎは、のどの渇きがおさまったので、上に上がる方法を、きつねに相談しました。すると、きつねは、うまい方法を思いついたと言って、「あなたの前足を壁に突っ張って、角を前にやってくださいよ。そうすれば、私が背中に乗って飛び出し、そして、あなたを引き上げましょう。」と言いました。
  そこで、やぎは、今度もきつねの言うとおりにしました。きつねは、やぎの足の方から飛び上がって、その背中に乗り、そこから、角を踏み台にして、井戸の口まで上がりました。そして、そのまま行ってしまおうとしました。やぎが、きつねに、約束が違うじゃないかと、文句を言うと、きつねは、振り返って言いました。「ねえ、やぎさん、あなたにもう少し知恵があれば、そんな所へおりなかったでしょうね。」
  会話
  先生:はじめに、この話を読んで、いちばん強く感じたことを話し合ってみましょう。では、大谷君、どうですか。
  大谷:きつねは、知恵がありますが、やぎは、すぐ騙されるから、考えが足りないと思いました。
  山田:でも、やぎが騙されたのは、その時、とても水が飲みたかったからではないでしょうか。
  林 :そうです。やぎは、その時、がまんできないほどのどが渇いていたのだと思います。知恵があっても、そういう時には、だれだって、井戸の中に入って行くと思います。 
  大谷:けれど、やぎが騙されたのは、のどが渇いている時だけではありません。そのあとでも騙されているでしょう。だから、やっぱり、知恵が足りないのだと思います。
  木村:私もそう思います。きつねが背中に乗ると言った時も、すぐ、きつねの言うことを聞いて台になってやるなんて、やっぱり考えの足りないやぎです。
  西山:やぎは、きつねの言うことを、少しも変だと思わないし、何でも言うとおりになっています、私は、こういう性質は嫌いです。
  木村:私も嫌いです。私は、どんなことでも、自分でよく考えて決めたいと思います。もし、私だったら、背中に乗せてくれと言われたら、はっきり断ります。
  中村:僕なら、その井戸が浅いか深いかよく調べてみます。もし、深いようだったら、きつねに、上がるにはどうすればいいか、聞いてから入ります。
  先生:やぎについて、いろいろ意見が出ましたね。まだ、そのほかに、考えのある人はいませんか。
  山田:僕も、やぎは好きではありませんが、そんなに考えが足りないのではないと思います。このやぎは素直なのだと思います。だから、きつねのいうことを、すぐに信じるのです。こんなに素直なやぎを、二度も騙すきつねはとてもひどいきつねだと思います。
  長島:僕も賛成です。僕は、こんなきつねが大嫌いです。
  小林:大谷君は、きつねは知恵があると言いましたが、知恵があるのではなく、ずるいのだと思います。
  先生:それでは、今度は、きつねについて感じたことを話し合いましょう。
  応用文
  浦島太郎
  昔、浦島太郎という人がありました。ある日、浜辺を通っていると、子供が大勢集まって、何か騒いでいました。見ると、かめを一匹捕まえて転がしたり、叩いたりして、いじめているのです。浦島が「そんなかわいそうなことをするものではないよ。」と言いましたが、子供らは、「何かまうものか、僕たちが捕まえたのだもの。」と言ってなかなか聞きません。「そんならおじさんにそのかめを売っておくれ。」と言って、かめを買い取りました。浦島はかめの背中を撫でながら、「もう二度と捕まるなよ。」と言って、海へ放してやりました。
  それから二、三日後のことでした。浦島が船に乗っていつものとおり釣りをしていると、大きなかめが船のそばへ泳いで来て、ひょっこりとお辞儀をしました。そうして、「この間はありがとうございました。私はあの時助けていただいたかめです。今日はお礼に竜宮へお連れしましょう。さあ、私の背中へお乗りください。」と言って、背中に乗せました。
  間もなく竜宮に着きました。鯛や平目などが迎えに出て来て、奥のりっぱな御殿へ通しました。美しい玉や貝で飾ったその御殿は、目も眩しいほどきれいです。そこへ、乙姫さまが出ていらっしゃいました。そうして、「この間はかめを助けてくださってありがとうございました。どうぞゆっくり遊んでいってください。」と言って、いろいろご馳走をしてくださいました。鯛や平目などが面白い踊りを踊りました。 
  浦島は、あまりおもしろいので、家へ帰るのも忘れて、毎日毎日楽しく暮らしていました。しかし、そのうちに、お父さんやお母さんのことを考えると、家へ帰りたくなりました。そこで、ある日乙姫さまに、「どうも長くお世話になりました。あまり長くなりますから、これでおいとまをいたします。」と言いました。
  乙姫さまはしきりに止めましたが、浦島がどうしても聞きませんので、「それでは、この箱をあげます。しかしどんなことがあっても、ふたを開けてはいけません。」と言って、きれいな箱をお渡しになりました。
  浦島は箱を抱え、かめに乗って海の上へ出ました。
  もとの浜辺へ帰って来ますと、驚きました。村の様子はすっかり変わっています。住んでいた家もなく、お父さんもお母さんも死んでしまって、知った人は一人もおりません。
  こんな時に、箱を開けたら、どうかなるかもしれないと思って、乙姫さまの言ったことも忘れて、そのふたを開けました。すると、中から白い煙がすうと立ちのぼり、浦島は髪もひげも一度に真っ白になって、お爺さんになってしまいました。
  ファンクション用語
  会を終える
  司会:今日はいろいろ積極的に発言していただいて、いい討論会ができたと思います。まだまだ話し合いを続けたいのですが、予定の時間がきましたので、この辺で終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
  単語
  イソップ(専)② 伊索
  物語(ものがたり)(名)③ 故事
  狐(きつね)(名)〇 狐狸
  井戸(いど)(名)① 井 
  落ちる(おちる)(自一)② 掉下,坠落
  どうしても(副)①④ 怎么也
  渇く(かわく)(自五)② 渴
  山羊(やぎ)(名)① 山羊
  見つける(みつける)(他一)〇 找到
  褒め立てる(ほめたてる)(他一)④〇 大加赞赏
  おさまる(収まる 納まる)(自五)③ 平息,解决
  思い付く(おもいつく)(自他五)④〇 想到
  前足(まえあし)(名)② 前足,前肢
  突っ張る(つっぱる)(他五)③ 支撑
  角(つの)(名)② 角,犄角
  やる(他五)〇 放在(某处)
  背中(せなか)(名)〇 背,脊背
  引き上げる(ひきあげる)(他一)④ 拉上来
  飛び上がる(とびあがる)(自五)④ 飞起,跳起
  踏み台(ふみだい)(名)〇 垫脚石
  文句(もんく)(名)① 不满,异议
  振り返る(ふりかえる)(自五)③ 回过头去
  知恵(ちえ)(名)② 智慧
  感じる(かんじる)(自他サ)〇 感到
  大谷(おおたに)(専)〇 (姓)
  山田(やまだ)(専)〇 (姓)
  我慢(がまん)(名 他サ)① 忍受
  木村(きむら)(専)〇 (姓)
  台(だい)(名)① 台
  西山(にしやま)(専)〇 (姓)
  性質(せいしつ)(名)〇 性情;性质
  浅い(あさい)(形)〇 浅,淡
  素直(すなお)(形動)① 纯朴,天真
  信じる(しんじる)(他一)③ 相信,信赖
  長島(ながしま)(専)〇 (姓)
  大嫌い(だいきらい)(形動)① 极不喜欢
  狡い(ずるい)(形)② 狡猾
  浦島太郎(うらしまたろう)(専)⑤ (人名)
  浜辺(はまべ)(名)③ 海边
  騒ぐ(さわぐ)(自五)② 吵闹,喧哗
  亀(かめ)(名)① 龟
  匹(ひき)(接尾) 匹,只,条 
  捕まえる(つかまえる)(他一)〇 抓住,捉拿
  転がす(ころがす)(他五)〇 搬倒,滚动
  叩く(たたく)(他五)② 敲,打
  可哀相(かわいそう)(形動)④ 可怜
  そんなら(接)③ 那么
  買い取る(かいとる)(他五)③ 买下来
  撫でる(なでる)(他一)② 抚摸
  放す(はなす)(他五)② 放开,放掉
  釣(つり)(名)〇 钓鱼
  ひょっこりと(副)③ 突然出现貌
  お辞儀(おじぎ)(名 自サ)〇 行礼
  竜宮(りゅうぐう)(名)③ 龙宫
  鯛(たい)(名)① 加级鱼,鲷鱼
  平目(ひらめ)(名)〇 比目鱼
  御殿(ごてん)(名)① 宫殿
  通す(とおす)(他五)① 通过,通达
  玉(ぎょく)(名)〇 玉
  貝(かい)(名)① 贝
  眩しい(まぶしい)(形)③ 耀眼,晃眼
  乙姫(おとひめ)(名)② 龙宫仙女 
  暇(いとま)(名)③〇 告辞
  頻りに(しきりに)(副)〇 频频,再三
  箱(はこ)(名)〇 箱子,盒子
  抱える(かかえる)(他一)〇 抱,夹
  村(むら)(名)② 村庄
  どうかなる(組) 总会有办法
  煙(けむり)(名)〇 烟
  すうと(副)〇 轻轻地(「すっと」に同じ)
  髪(かみ)(名)② 头发
  真っ白(まっしろ)(名 形動)③ 雪白
  (感谢 xzbaszy 输入课文和单词)
  一、どうしても…ない(本文)
  どうしても上がれなくて、困っていた。
  表示怎么也不……。
  夢の中で、一生懸命逃げようとしたが、どうしても足が動かなかった。
  梦中,拼命想逃,可是脚怎么也动不了。
  私はどうしてもあの人の意見に賛成できない。
  我怎么样都不能赞成那个人的意见。
  二、そこへ(本文)
  きつねが井戸に落ちたが、どうしても上がれなくて、困っていた。そこへ、のどが渇いて困っているやぎがやってきた。
  用来表示时间,相当于“这时”。
  電車をおりたら雨が降っていた。そこへちょうどタクシーが来たので、ぬれなかった。
  下车时正在下雨。这时正好开来一辆出租车,所以没被淋。
  子供たちが部屋で大騒ぎをしていた。そこへお母さんが帰ってきた。
  孩子们在房间里大声吵闹。这时,妈妈回来了。
  三、…ばかりに(本文)
  やぎは、水が飲みたいばかりに、うっかりおりて行った。
  由于某种原因,做了不尽人意的事。只因某种原因,引起不尽人意的结果。
  医者であるばかりに、日曜日も働かなければならない。
  就是因为是医生,星期天也必须要工作。
  朝寝坊して、バスに一台乗り遅れたばかりに、授業に遅れてしまった。
  只因睡懒觉,乘晚了一班公共汽车,上课迟到了。
  四、ほど(会話) 
  やぎはその時、がまんできないほど渇いたのだと思う。
  表示程度。用来表示程度的例子往往带有夸张的语气。
  目もまぶしいほどきれいだ。
  眼睛耀眼的美。
  山本さんは会った人がだれでも驚くほど青い顔をしていた。
  山本发青的脸,任谁见了都很吃惊。
  五、だって(会話)
  そういうときにはだれだって、井戸の中にはいって行くと思う。
  用于口语,意思和「でも」相同。
  これはだれだってできる簡単なことだ。
  这个是谁都会做的简单的事。
  あなたのことはだれだって知らなかった。
  你的事谁都不知道。
  六、そんなに…ない(会話)
  そんなに考えが足りないのではないと思う。
  表示不怎么……,不那么……
  そのころ、日本語を勉強している人はそんなに多くはなかった。
  那个时候,学日语的人并不怎么多。
  おなかはそんなにすいていないが、のどがずいぶん渇いている。
  肚子并不怎么饿,嗓子倒是很干。
  七、ものだ(応用文)
  そんなかわいそうなことをするものではないよ。
  作为形式体言,表示理应如此。「ものではない」含有说理、劝说的语气。
  年を取ると目が悪くなるものだ。
  上了年纪眼睛自然就不好了。
  楽しい思い出はなかなか忘れないものだ。
  快乐的回忆是难以忘记的。
  八、~もの(応用文)
  何かまうものか、僕たちが掴まえたのだもの。
  用于妇女、儿童口语。表示理由辩解。
  それぐらいのことは知っています。でも、新聞で見ましたもの。
  那些事我知道。我在报纸上看到的呀。
  「遅いねえ。」「でも、バスが来なかったのだもの。」
  “来晚了呀。”“可是,车子不来阿。”
  九、二度と…ない(応用文)
  もう二度とつかまるなよ。
  表示再也不……。
  二度とあなたの顔なんか見たくないわ。
  再也不想看到你。
  広島と長崎の悲劇を二度と繰り返してはいけない。
  再也不能重演广岛和长崎的悲剧了。
  十、「な」表示禁止(応用文)
  もう二度とつかまるなよ。
  「…な」相当于「…してはいけない」。口语中使用「なよ」,语气相对较弱,相当于「…しないほうがいい」。
  私が見てもよいと言うまで、決して見るな。
  我说可以看之前,绝对不要看。
  一度失敗しても、がっかりするなよ。
  即使失败了一次,也不能灰心啊。
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