「大変だ――」ロンが息を呑のんだ。
「大だい丈じょう夫ぶよ。まだ生きてるわ」
ハーマイオニーが、エロールを指ゆび先さきでちょんちょんと軽く突つきながら言った。
「そうじゃなくて――あっち」
ロンは赤い封筒のほうを指ゆび差さしている。ハリーが見ても別に普通のと変わりはない。しかし、ロンもネビルも、いまにも封筒が爆ばく発はつしそうな目つきで見ている。
「どうしたの」ハリーが聞いた。
「ママが――ママったら『吼ほえメール』を僕によこした」ロンが、か細い声で言った。
「ロン、開けたほうがいいよ」ネビルが恐こわ々ごわ囁ささやいた。
「開けないと、もっとひどいことになるよ。僕のばあちゃんも一度僕によこしたことがあるんだけど、ほっておいたら……」ネビルはゴクリと生なま唾つばを飲んだ。「ひどかったんだ」
ハリーは石のように強こわばっているロンたちの顔から、赤い封筒へと目を移した。
「『吼えメール』って何」ハリーが聞いた。
しかし、ロンは赤い封筒に全ぜん神しん経けいを集中させていた。封筒の四よ隅すみが煙を上げはじめていた。
「開けて」ネビルが急せかした。「ほんの数分で終わるから……」
ロンは震ふるえる手を伸ばしてエロールの嘴くちばしから封ふう筒とうをそーっと外はずし、開かい封ふうした。ネビルは耳に指を突っ込こんだ。次の瞬しゅん間かん、ハリーはその理由がわかった。一いっ瞬しゅん、ハリーは封筒が爆ばく発はつしたかと思った。大おお広ひろ間ま一いっ杯ぱいに吼ほえる声で、天てん井じょうから埃ほこりがバラバラ落ちてきた。
“哦,不—— ”罗恩失声叫道。“没事的,他还活着。”赫敏说,轻轻用指尖戳了戳埃罗尔。“不—— 是那个。”罗恩指着红信封。那信封在哈利看来很平常,可是罗恩和纳威却好像觉得它会爆炸似的。“怎么啦?”哈利问道。“她—— 妈妈给我寄了一封吼叫信。”罗恩有气无力地说。“你最好打开它,罗恩,”纳威害羞地小声说,“不打开更糟糕。奶奶给我寄过一回,我没理它,结果—— ”他吸了口气,“太可怕了。”
哈利看着他们惊恐的神色,又望望那只红信封。
“什么是吼叫信?”他问。
可是罗恩的注意力全都集中在信上,信封的四角已经开始冒烟。
“快打开,”纳威催促着,“只有几分钟..”
罗恩伸出颤抖的手,小心翼翼地从埃罗尔嘴里取出那只信封,把它撕开了。纳威用手指堵住了耳朵,哈利马上就知道为什么了。一开始他以为是爆炸了,巨大的响声充满整个礼堂,把天花板上的灰尘都震落了下来。