「やぁ、みなさん」
ロックハートは集まっている生徒を見回して、こぼれるように笑いかけた。
「スプラウト先生に、『暴れ柳』の正しい治ち療りょう法ほうをお見せしていましてね。でも、私わたくしのほうが先生より薬やく草そう学がくの知ち識しきがあるなんて、誤ご解かいされては困りますよ。たまたま私わたくし、旅の途と中ちゅう、『暴れ柳』というエキゾチックな植物に出で遭あったことがあるだけですから……」
「みんな、今日は三号温室へ」
スプラウト先生は普ふ段だんの快かい活かつさはどこへやら、不ふ機き嫌げんさが見え見えだった。
興きょう味み津しん々しんの囁ささやきが流れた。これまで一号温室でしか授じゅ業ぎょうがなかった。――三号温室にはもっと不ふ思し議ぎで危き険けんな植物が植うわっている。スプラウト先生は大きな鍵かぎをベルトから外はずし、ドアを開けた。天てん井じょうからぶら下がった、傘かさほどの大きさがある巨大な花の強きょう烈れつな香かおりに混じって、湿しめった土と肥ひ料りょうの臭においが、プンとハリーの鼻をついた。ハリーはロンやハーマイオニーと一緒に中に入ろうとしたが、ロックハートの手がすっと伸びてきた。
「ハリー 君と話したかった。――スプラウト先生、彼が二、三分遅おくれてもお気になさいませんね」
スプラウト先生のしかめっ面つらを見れば、「お気になさる」ようだったが、ロックハートはかまわず、「お許しいただけまして」と言うなり、彼女の鼻先でピシャッとドアを閉めた。
「ハリー」ロックハートは首を左右に振ふり、そのたびに白い歯が太陽を受けて輝いた。
「ハリー、ハリー、ハリー」
何がなんだかさっぱりわからなくて、ハリーは何も言えなかった。
“哦,你们好!”洛哈特满面春风地朝着学生们喊道,“刚才给斯普劳特教授示范了一下怎样给打人柳治伤!但我不希望你们以为我在草药学方面比她在行!我只不过在旅行中碰巧见过几棵这种奇异的植物..”
“今天到第三温室!”斯普劳特教授说。她明显地面带愠色,一反往常愉快的风度。
学生们很感兴趣地小声议论着。他们只进过第一温室—— 第三温室里的植物更有趣,也更危险。斯普劳特教授从腰带上取下一把大钥匙,把门打开了。哈利闻到一股潮湿的泥土和肥料的气味,其中夹杂着浓郁的花香。那些花有雨伞那么大,从天花板上垂挂下来。他正要跟着罗愚和赫敏一起进去,洛哈特一把拦住了他。
“哈利!我一直想跟你谈谈—— 斯普劳特教授,他迟到两分钟您不会介意吧?’’从斯普劳特教授的脸色看,她是介意的。可是洛哈特说:“那太好了。”就对着她把温室的门关上了。、“哈利,”洛哈特摇着头,洁白的大牙齿在阳光下闪闪发亮,“哈利呀,哈利呀,哈利。”哈利完全摸不着头脑,没有答腔。