ロックハートは二人の目を見ないようにし、引き出しをぐいと開け、中のものを引っくり返してバッグに入れながら言った。
「誰よりも私が一番残念に思っている――」
「『闇やみの魔ま術じゅつに対する防ぼう衛えい術じゅつ』の先生じゃありませんか」ハリーが言った。
「こんな時にここから出ていけないでしょう これだけの闇の魔術がここで起こっているというのに」
「いや、しかしですね……私がこの仕事を引き受けた時は……」
ロックハートは今度はソックスをローブの上に積み上げながら、もそもそ言った。
「職しょく務む内容には何も……こんなことは予よ想そうだに……」
「先生、逃げ出すっておっしゃるんですか」ハリーは信じられなかった。
「本に書いてあるように、あんなにいろいろなことをなさった先生が」
「本は誤ご解かいを招まねく」ロックハートは微び妙みょうな言い方をした。
「ご自分が書かれたのに」ハリーが叫さけんだ。
「まあまあ坊ぼうや」ロックハートが背せ筋すじを伸ばし、顔をしかめてハリーを見た。
「ちょっと考えればわかることだ。私わたしの本があんなに売れるのは、中に書かれていることを全部私がやったと思うからでね。もしアルメニアの醜みにくい魔ま法ほう戦せん士しの話だったら、たとえ狼おおかみ男おとこから村を救ったのがその人でも、本は半分も売れなかったはずです。本人が表紙を飾かざったら、とても見られたものじゃない。ファッション感かん覚かくゼロだ。要するに、そんなものですよ……」
「それじゃ、先生は、ほかのたくさんの人たちのやった仕事を、自分の手て柄がらになさったんですか」ハリーはとても信じる気になれなかった。
「ハリーよ、ハリー」
ロックハートは焦じれったそうに首を振ふった。
“啊,至于那件事情—— 真是太不幸了。”洛哈特说,他避开他们俩的目光,用力拉开一只抽屉,把里面的东西装进一只大包,“没有谁比我更感到遗憾的了—— ”
“你是黑魔法防御术课的老师啊!’’哈利说,“你现在不能走!现在有这么多邪恶的东西在这里作祟!”
“这个,这个,怎么说呢..当初我接受这份职务时..”洛哈特含糊不清地嘟囔着,一边把袜子堆在箱子里的衣服上面,“工作条例里并没有包括..我没想到..”
“这个,这个,怎么说呢..当初我接受这份职务时..”洛哈特含糊不清地嘟囔着,一边把袜子堆在箱子里的衣服上面,“工作条例里并没有包括..我没想到..”
“你是说你要逃跑?”哈利不敢相信地说,“可你写了那么多了不起的书啊?”
“书是可以骗人的。”洛哈特狡猾地说。
“是你写的!”哈利喊道。
“我亲爱的孩子,”洛哈特直起身,皱起眉头看着哈利,“用你的常识思考一下吧。如果不让人们以为那些事情都是我做的,书的销路可就差远啦。读者不会愿意去读一个丑陋的美国老巫师的事迹,尽管他使一个村子里的人摆脱了狼人的祸害。把他的照片放在封面上,那还不难看死啦。他穿衣服一点品位也没有。还有那个驱逐万伦女鬼的巫婆,她是一个豁嘴!我的意思是,你想想看..”
“所以你就把别人做的事情全部记在你自己的账上?”哈利难以置信地问。
“哈利呀,哈利,”洛哈特不耐烦地摇着头,说道,