「どうしてこんなにいっぱい持ち歩いてるんだ?」ロンが聞いた。
「私がどんなにたくさんの学科を取ってるか、知ってるわよね」
ハーマイオニーは息を切らしている。
「ちょっと、これ持ってくれない?」
「でもさ――」ロンが渡わたされた本を引っくり返して表紙を見ていた。
「――今日はこの科目かもくはどれも授じゅぎ業ょうがないよ。『闇やみの魔ま術じゅつに対する防ぼう衛えい術じゅつ』が午後あるだけだよ」
「ええ、そうね」
ハーマイオニーは曖あい昧まいな返事をした。それでもおかまいなしに全部の教科書をカバンに詰つめ直した。
「お昼においしいものがあるといいわ。お腹なかぺこぺこ」そう言うなり、ハーマイオニーは大おお広ひろ間まへときびきび歩いていった。
「ハーマイオニーって、何か僕ぼくたちに隠してると思わないか?」
ロンがハリーに問いかけた。
生徒たちが「闇やみの魔ま術じゅつに対する防ぼう衛えい術じゅつ」の最初のクラスにやってきた時には、ルーピン先生はまだ来ていなかった。みんなが座って教科書と羽は根ねペン、羊よう皮ひ紙しを取り出し、おしゃべりをしていると、やっと先生が教室に入ってきた。ルーピンは曖あい昧まいに微笑ほほえみ、くたびれた古いカバンを先生用の机に置いた。相変あいかわらずみすぼらしかったが、汽車で最初に見た時よりは健康そうに見えた。何度かちゃんとした食事をとったかのようだった。
「やあ、みんな」ルーピンが挨あい拶さつした。
「教科書はカバンに戻もどしてもらおうかな。今日は実地じっち練習をすることにしよう。杖つえだけあればいいよ」
“你干吗随身带这么多书?”罗恩问她。
“你知道我要上多少课。”赫敏喘不过气似的说,“帮我带几本,行吗?”
“不过—— ”罗恩翻转她递给他的几本书,在看书的封面—— “今天你不用上这几门课呀。今天下午只有黑魔法防御术课。”
“哦,是的。”赫敏含糊地说,但她把所有的书都放回她自己的书包里去了。“我希望午饭有些好东西吃,我饿死了。”她加了一句,然后她大步走向大厅去了。“你是不是觉得赫敏有些什么事没告诉我们吗?”罗恩问哈利。
他们到了卢乎教授的第一堂黑魔法防御术课的教室里时,卢平教授没在那里。他们都坐了下来,拿出书本、羽毛笔和羊皮纸;卢乎最后终亏二走进教室的时候,他们正在谈天。卢平微微一笑,把他那破破烂烂的手提箱放在讲桌上。他和来时一样地褴褛,但比在火车上的时候看起来健康些,好像是因为他结结实实地吃过几顿饭的缘故。
“下午好,”他说,“请把书都放回到书包里去。今天是实践课,你们只需要魔杖。”