フィルチはホグワーツの管かん理り人にんで、根こん性じょう曲がりの、でき損そこないの魔法使いだった。生徒に対して、いつもけんかを吹っかけるし、実はピーブズに対してもそうだった。しかし、ピーブズはルーピン先生の言うことを聞くどころか、舌を突き出して、ベーッとやった。
ルーピン先生は小さくため息をつき、杖つえを取り出した。
「この簡単な呪じゅ文もんは役に立つよ」先生は肩越ごしにみんなを振り返ってこう言った。
「よく見ておきなさい」
先生は杖を肩の高さに構かまえ、「ワディワジ! 逆ぎゃく詰づめ!」と唱となえ、杖をピーブズに向けた。
チューインガムの塊かたまりが、弾だん丸がんのように勢いよく鍵かぎ穴あなから飛び出し、ピーブズの左の鼻の穴に見事命めい中ちゅうした。ピーブズはもんどり打って逆さかさま状じょう態たいから反転し、悪あく態たいをつきながらズーム・アウトして消え失うせた。
「先生、かっこいい」ディーン・トーマスが驚きょう嘆たんした。
「ディーン、ありがとう」ルーピン先生は杖を元に戻した。「さあ、行こうか」
みんなでまた歩きだしたが、全員が、冴さえないルーピン先生を尊そん敬けいの眼差まなざしで見つめるようになっていた。先生はみんなを引き連れて二つ目の廊下を渡わたり、職しょく員いん室しつのドアの真ん前で立ち止まった。
「さあ、お入り」
ルーピン先生はドアを開け、一歩下がって声をかけた。
费尔奇是霍格沃茨的看管人,是个脾气坏、没学成的男巫,永远和学生作对,也和皮皮鬼作对。然而,皮皮鬼对卢平教授的话不理不睬,只是响亮地吹出了一个湿木莓。
卢平教授略略叹了口气,拿出他的魔杖。
“这是句有用的小咒语,”他回过头来对全班学生说,“请看好了。”
他举起魔杖,举到肩部那么高,说:“瓦迪瓦西!”然后指着皮皮鬼。
那小块口香糖就像子弹一样从钥匙孔里射出来了,而且直接射进了皮皮鬼左边的鼻孔里;皮皮鬼立即急急转开去了,而且陡直上升,一路诅咒着。“真棒,先生!”迪安托马斯惊奇地说。“谢谢你,迪安。”卢平教授说,又收起了魔杖。“我们继续走吧?”他们又走了下去,全班看着这位衣着槛褛的教授,增加了敬意。他带领他们走进第二条走廊,停住了,正停在教员休息室外边。
“请进去。”卢平教授说,打开门,向后退了一步。