まね妖怪を退たい散さんさせる呪じゅ文もんは簡単だ。しかし精せい神しん力りょくが必要だ。こいつを本当にやっつけるのは、笑いなんだ。君たちは、まね妖怪に、君たちが滑こっ稽けいだと思える姿をとらせる必要がある。
初めは杖つえなしで練習しよう。私に続いて言ってみて……リディクラス、ばかばかしい!」
「リディクラス、ばかばかしい!」全員がいっせいに唱となえた。
「そう。とっても上じょう手ずだ。でもここまでは簡単なんだけどね。呪文だけでは十分じゃないんだよ。そこで、ネビル、君の登とう場じょうだ」
洋よう箪だん笥すがまたガタガタ揺ゆれた。でも、ネビルのほうがもっとガタガタ震ふるえていた。まるで絞こう首しゅ台だいに向かうかのように進み出た。
「よーし、ネビル。ひとつずつ行こうか。君が世界一怖こわいものはなんだい?」
ネビルの唇くちびるが動いたが、声が出てこない。
「ん? ごめん、ネビル、聞こえなかった」ルーピン先生は明るく言った。
ネビルはまるで誰かに助けを求めるかのように、きょろきょろとあたりを見回し、それから蚊かの鳴くような声で囁ささやいた。
「スネイプ先生」
ほとんど全員が笑った。ネビル自身も申もうし訳わけなさそうにニヤッと笑った。しかしルーピン先生はまじめな顔をしていた。
“击退博格特的咒语是简单的,但需要意志力。你们知道,真正吓退博格特的是大笑。你们必须做的只是强迫它变成你认为可笑的形象。
“我们先不用魔杖就来说一下这句咒语。请跟我说..滑稽滑稽!”“滑稽滑稽!”全班齐声说。“好,”卢平教授说,“很好。但是,恐怕这只是容易的部分。你们知道,单说这句咒语是不够的。这就看你的了,纳威。”那衣柜又抖动起来,不过还没有纳威抖得厉害,纳威往前走的时候,就像是去上绞刑架。“好,纳威,”卢平教授说,“第一件事:你说,世界上你最怕什么?”
纳成的嘴唇动着,却发不出声音。“没听见,对不起,纳成。”卢平教授快乐地说。纳成急切地向四面看,好像是在求谁帮助他,然后声音低得跟耳语似地说:“斯内普教授。”几乎每个人都大笑起来。就连纳威自己也抱歉地咧嘴笑了。然而,卢平教授却似乎在深思。