ハリーは談話室には戻らなかった。ふくろう小屋に行ってヘドウィグに会おうかと、ぼんやり考えながら階段を上った。廊下ろうかをいくつか歩いていると、とある部屋の中から声がした。
「ハリー?」
ハリーはあと戻りして声の主ぬしを探した。ルーピン先生が自分の部屋のドアの向こうから覗のぞいている。
「何をしている?」ルーピン先生の口く調ちょうは、フィルチのとはまるで違っていた。
「ロンやハーマイオニーはどうしたね?」
「ホグズミードです」ハリーは何気なく言ったつもりだった。
「ああ」ルーピン先生はそう言いながら、じっとハリーを観かん察さつした。
「ちょっと中に入らないか? ちょうど次のクラス用のグリンデローが届いたところだ」
「何がですって?」
ハリーはルーピンについて部屋に入った。部屋の隅すみに大きな水すい槽そうが置いてある。鋭するどい角つのを生はやした気味の悪い緑色の生き物が、ガラスに顔を押しつけて百ひゃく面めん相そうをしたり、細長い指を曲げ伸ばししたりしていた。
「水魔すいまだよ」ルーピンは何か考えながらグリンデローを調べていた。
「こいつはあまり難むずかしくはないはずだ。なにしろ河童カッパのあとだしね。コツは、指で絞しめられたらどう解とくかだ。異常に長い指だろう? 強力だが、とても脆もろいんだ」
水魔グリンデローは緑色の歯をむき出し、それから隅すみの水草の茂みに潜もぐり込こんだ。
但是哈利没有回到公共休息室去;他登上一道搂梯,迷迷糊期地想着是不是到猫头鹰栖息出没的地方去看看海德薇,于是他沿着另外一条走廊走去,这时,一个房间里有人招呼他:“哈利?”
哈利回身看是谁,只见是卢平教授,正在他办公室的门口四处张望。
“你在干什么?”卢平问,口气和费尔奇完全不同,“罗恩和赫敏呢?”“霍格莫德。”哈利说,尽量说得很随意。“啊。”卢平说。他对哈利看了一会儿。“你为什么不进来呢?我刚刚收到为我们的下一课准备的格林迪洛。”“什么东西?”哈利问。他跟随卢平进了办公室。办公室角落里放着一个很大的水箱,一个长着尖尖的小角、病恹恹的绿色家伙把脸紧贴在玻璃上,它做着鬼脸,不断伸曲着细长的爪子。
“水怪,”卢平说,若有所思地看着格林迪洛,“我们对付它应该不会有多大困难,毕竟我们有过卡巴了。秘诀在于破坏它的紧握。你注意到那长得不正常的爪子了吗?强壮,但是脆弱。”
那格林迪洛龇出绿色的牙齿,然后把自己埋在水箱角落里的一团乱糟糟的水草里了。