ハリーは梯子はしごを降おり、螺旋らせん階段を下りながら考え込こんだ。……トレローニー先生が本物の予言をするのを聞いてしまったのだろうか? それとも試験しけんの最後を飾る、先生独どく特とくの演えん出しゅつだったのだろうか?
五分後、ハリーは、グリフィンドール塔とうの入口の外を警備けいびするトロールの脇わきを大急ぎで通り過ぎた。トレローニー先生の言葉が頭の中でまだ響ひびいている。人ひと波なみが笑いさざめき、冗じょう談だんを飛ばしながら、ハリーと逆の方向に元気よく流れていった。待ち焦こがれた自由を校庭で少しばかり楽しもうというわけだ。ハリーが肖しょう像ぞう画がの穴にたどり着き、談だん話わ室しつに入るころには、もうほとんど誰もいなくなっていた。しかし、隅すみのほうに、ロンとハーマイオニーが座り込んでいた。
「トレローニー先生が」ハリーが息を弾はずませながら言った。「いましがた僕に言ったんだ――」
しかし、二人の顔を見て、ハリーはハッと言葉を呑のんだ。
「バックビークが負けた」ロンが弱々しく言った。
「ハグリッドがいまこれを送ってよこした」
ハグリッドの手紙は、今度は涙が滲にじんで濡ぬれてはいなかった。しかし書きながら激はげしく手が震ふるえたらしく、ほとんど字が判はん読どくできなかった。
控訴こうそに敗やぶれた。日にち没ぼつに処しょ刑けいだ。おまえさんたちにできるこたぁ何にもねえんだから、来るなよ。おまえさんたちに見せたくねえ。
哈利爬下楼梯,心里想着..他刚才莫非听到特里劳妮教授作了一番真正的预言?要不然她这样做就是为了给考试来一个令人印象深刻的结束?五分钟以后,他从保安侏儒面前冲过去,到了格兰芬多塔楼入口处的外面,特里劳妮教授的话仍然在他耳边回响。人们在他面前大步走过,走的是与他相反的方向,一路又说又笑,往屋外走,走向向往已久的那一点儿自由。等到他走到肖像画的洞那里并且走进公共休息室的时候,那里几乎没有人了。然而,角落里坐着罗恩和赫敏。
“特里劳妮教授,”哈利喘着气说,“刚才告诉我..”
但是他看到他们的脸就呆住了。“巴克比克败诉了,”罗恩没精打采地说,“海格刚把这个送来。”海格的便条这次是干的,上面没有洒上泪水,但是他的手可能抖得厉害,所以这张字条很难认。
败诉了。太阳落山的时候执行死刑。你们什么也帮不了了。不要来。我不要你们看见行刑。 --海格
败诉了。太阳落山的时候执行死刑。你们什么也帮不了了。不要来。我不要你们看见行刑。 --海格