「ダンブルドアがおいでなさる。ことが――事ことが行われる時に。今朝手紙をくださった。俺の――俺おれのそばにいたいとおっしゃる。偉大いだいなお方だ、ダンブルドアは……」
代わりのミルク入れを探して、ハグリッドの戸棚とだなをかき回していたハーマイオニーが、こらえきれずに、小さく、短く、すすり泣きを漏もらした。ミルク入れを手に持ち、ハーマイオニーは背筋せすじを伸ばして、ぐっと涙をこらえた。
「ハグリッド、私たちもあなたと一いっ緒しょにいるわ」
しかし、ハグリッドはもじゃもじゃ頭を振った。
「おまえさんたちは城に戻もどるんだ。言っただろうが、おまえさんたちにゃ見せたくねえ。それに、初めっから、ここに来てはなんねえんだ……ファッジやダンブルドアが、おまえさんたちが許可きょかももらわずに外にいるのを見つけたら、ハリー、おまえさん、厄やっ介かいなことになるぞ」
声もなく、ハーマイオニーの頬ほおを涙が流れ落ちていた。しかし、ハグリッドに見せまいと、ハーマイオニーはお茶の支度したくにせわしなく動き回っていた。ミルクを瓶びんから容器に注つごうとしていたハーマイオニーが、突とつ然ぜん叫さけび声をあげた。
「ロン! し――信じられないわ――スキャバーズよ!」
ロンは口をポカンと開けてハーマイオニーを見た。
「何を言ってるんだい?」
ハーマイオニーがミルク入れをテーブルに持ってきて引っくり返した。キーキー大騒ぎしながら、ミルク入れの中に戻ろうともがいているネズミのスキャバーズが、テーブルの上に滑すべり落ちてきた。
“那个—— 那事发生的时候,邓布利多肯定会来的。今天早上写信告诉我的,说他要—— 要和我在一起。好人,邓布利多..”
赫敏一直在海格的碗柜里找另外一只牛奶罐,这时低低地抽泣了一下,立即又忍住了。她拿着新罐子直起了身子,拼命忍住眼泪。
“我们也和你在一起,海格。”她开始说,但是海格摇摇他那粗发蓬松的脑袋。
“你们应该回城堡去。告诉你们。我不要你们看行刑。而且不管怎样,你们不应该在这里..如果福吉和邓布利多撞见你擅自离开城堡,哈利,你的麻烦就大了。”
现在赫敏无声地流着泪,但是为了不让海格看见,她忙碌着准备茶。然后,正当她拿起牛奶瓶要倒些牛奶到罐子里去的时候,她尖叫了一声。
“罗恩!我—— 我不相信—— 那是斑斑!”
罗恩目瞪口呆地看着她。
“你在说什么呀?”
赫敏把牛奶罐拿到了桌上,把它底朝上翻了个个儿。斑斑惊慌地尖叫。努力挣扎着想回到牛奶罐里去,却滑落到了桌子上。