第17章 猫、ネズミ、犬 Cat, Rat and Dog
ハリーはショックで頭の中が真っ白になった。「透とう明めいマント」の中で、三人は恐きょう怖ふに立ちすくんでいた。沈みゆく太陽の最後の光が、血のような明りを投げかけ、地上に長い影かげを落としていた。三人の背後から、その時、荒々しく吠ほえるような声が聞こえた。
「ハグリッドだ」
ハリーがつぶやいた。我われを忘れ、ハリーは引き返そうとした。が、ロンとハーマイオニーがハリーの両りょう腕うでを押さえた。
「戻もどれないよ」ロンが蒼そう白はくな顔で言った。
「僕ぼくたちが会いにいったことが知れたら、ハグリッドの立場はもっと困ったことになる……」
ハーマイオニーの呼吸はハッハッと浅く乱れていた。
「どうして――あの人たち――こんなことができるの?」
ハーマイオニーは声を詰つまらせた。
「本当にどうして――こんなことが――できるっていうの?」
「行こう」ロンは歯をガチガチ言わせていた。
三人は「マント」にちゃんと隠れるようにゆっくりと歩いて、また城へと向かった。急速に日が陰かげってきた。広い校庭に出るころには、闇やみがとっぷりと呪じゅ文もんのように三人を覆おおった。
第17章 猫、耗子和狗
哈利震惊得脑子里一片空白。他们三人裹在隐形衣里面,吓得呆若木鸡。斜阳的最后一道余辉向铺着长长影子的场地上投下了一抹血红。然后,他们听到身后一声狂野的哀嚎。
“海格。”哈利咕哝道。他想都没有想,就转身要回去,但是罗恩和赫敏都抓紧他的胳膊不让他去。
“我们不能,”罗恩说,脸自得和纸一样,“如果他们知道我们去看过他,他的麻烦就更大了..”
赫敏的呼吸急促而紊乱。
“他们—— 怎么—— 能?”她哽咽着,“他们怎么能?”
“走吧。”罗恩说,牙齿好像在打战。
他们折身向城堡走去,慢慢地走着,以便三个人都能藏在隐形衣里。现在光线迅速逝去。等到他们走到空旷场地上时,黑暗已经像咒语一样在他们周围降临了。