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第17章 猫、ネズミ、犬 Cat, Rat and Dog(6)_ハリー・ポッターとアズカバンの囚人_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3341

部屋があった。雑ざつ然ぜんとした埃ほこりっぽい部屋だ。壁かべ紙がみははがれかけ、床は染しみだらけで、家具という家具は、まるで誰かが打ち壊こわしたかのように破損はそんしていた。窓には全部板が打ちつけてある。

ハリーはハーマイオニーをちらりと見た。恐きょう怖ふに強こわばりながらもハーマイオニーは、こくりと頷うなずいた。

ハリーは穴をくぐり抜け、あたりを見回した。部屋には誰もいない。しかし、右側のドアが開きっぱなしになっていて、薄うす暗ぐらいホールに続いていた。突とつ然ぜん、ハーマイオニーがまたしてもハリーの腕うでをきつく握にぎった。目を見開き、ハーマイオニーは板の打ちつけられた窓をずいーっと見回していた。

「ハリー、ここ、『叫さけびの屋敷やしき』の中だわ」ハーマイオニーが囁いた。

ハリーもあたりを見回した。そばにあった木もく製せいの椅い子すに目が止まった。一部が大きく抉えぐれ、脚あしの一本が完全にもぎ取られていた。

「ゴーストがやったんじゃないな」少し考えてからハリーが言った。

その時、頭上で軋きしむ音がした。何かが上の階で動いたのだ。二人は天てん井じょうを見上げた。ハーマイオニーがハリーの腕うでをあまりにきつく握にぎっているので、ハリーの指の感覚がなくなりかけていた。眉まゆをちょっと上げてハーマイオニーに合図あいずすると、ハーマイオニーはまたこくりと頷うなずいて腕を放はなした。

できるだけこっそりと、二人は隣となりのホールに忍び込こみ、崩くずれ落ちそうな階段を上がった。どこもかしこも厚い埃ほこりをかぶっていたが、床だけは違った。何かが上階に引きずり上げられた跡あとが、幅広い縞しま模も様ようになって光っていた。

二人は踊おどり場まで上った。

「ノックス! 消えよ!」

二人が同時に唱となえ、二人の杖つえ先さきの灯あかりが消えた。開いているドアが一つだけあった。二人がこっそり近づくと、ドアの向こうから物音が聞こえてきた。低い呻うめき声、それと、太い、大きなゴロゴロという声だ。二人はいよいよだと、三度目の目配めくばせをし、三度目のこっくりをした。

杖をしっかり先頭に立て、ハリーはドアをバッと蹴けり開けた。

埃っぽいカーテンの掛かかった壮そう大だいな四よん本ほん柱ばしらの天てん蓋がいベッドに、クルックシャンクスが寝ねそべり、二人の姿を見ると大きくゴロゴロ言った。その脇わきの床には、妙みょうな角度に曲がった足を投げ出して、ロンが座っていた。

ハリーとハーマイオニーはロンに駆かけよった。


  那是一间房子,一问乱七八糟、满是灰尘的房子。壁纸已经从墙上脱落,地板上到处是污渍,一件件家具都破损了,似乎是人打坏的,窗子都用木板钉住了。 
  哈利瞥了赫敏一眼,她显得疲惫不堪,但她点点头。 
  哈利使劲钻出洞穴,向四面张望。房间里没有人,但右边一扇门开着,通往一条幽暗的过道。赫敏突然又抓住哈利的手臂,她的大眼睛扫视着那些木板钉住的窗子。
“哈利,”她低声道,“我想我们是在尖叫棚屋里。”哈利向四周看了看。他的目光落到了附近的一把木椅上,椅子上扯去了一大块木板,一条腿也不见了。 
  “鬼不会干这种事的。”他慢慢地说。 
  这时,头顶上传来吱吱嘎嘎的声音,楼上有什么东西在移动。两人都抬头望着天花板。赫敏把哈利的手臂抓得那样紧,以致哈利的手指都失去知觉了。他对她扬扬眉毛,她又点点头,放开了他的手臂。 
  他们尽量悄悄地爬出去到了厅里。再爬上那道快要崩溃的楼梯。所有东西都蒙上了一层厚厚的灰尘,但地板上不是这样,有什么东西被人拖上了楼,在地板上留下一道发亮的宽印迹。 
  他们走到那黑暗的楼梯平台了。 
  “诺克斯”两人一起念念有词,于是,两条魔杖末端的光芒就消失了。只有一扇门是开着的。他们潜行过去,听到门后面有动静:一声低低的呻吟,然后是一声猫感到满足时的呜呜叫声,既深沉又响亮。他们最后交换了一下眼色,点点头。 
  哈利紧握魔杖,踢开了房门。 
  一张豪华的四柱床,床四周的帷幕全是灰尘,克鲁克山伏在床上,看见他们就响亮地呜呜叫着,表示满意。在克鲁克山旁边的地板上,罗恩抓着自己的一条腿,腿伸得很不自然。 
  哈利和赫敏赶快冲到他面前。 
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