「まあ、すぐにわかることだ」
ディゴリー氏は、そんなことはどうでもよいというように唸うなった。
「杖が最後にどんな術じゅつを使ったのか、簡単にわかる方法がある。しもべ、そのことは知っていたか?」
ウィンキーは震ふるえながら、耳をパタパタさせて必死に首を横に振った。ディゴリー氏は再び杖を掲かかげ、自分の杖とハリーの杖の先をつき合わせた。
「プライオア・インカンタート! 直ちょく前ぜん呪じゅ文もん!」ディゴリー氏が吠ほえた。
杖の合わせ目から、蛇へびを舌のようにくねらせた巨大な髑どく髏ろが飛び出した。ハーマイオニーが恐怖に息を呑のむ音をハリーは聞いた。しかし、それは空中高く浮かぶ緑の髑髏の影にすぎなかった。灰色の濃こい煙でできているかのようだ。まるで呪文のゴーストだった。
「デリトリウス! 消えよ!」ディゴリー氏が叫ぶと、煙の髑髏はフッと消えた。
「さて」ディゴリー氏は、まだヒクヒクと震え続けているウィンキーを、勝ち誇ほこった容よう赦しゃない目で見下ろした。
「あたしはなさっていません!」
恐怖で目をグリグリ動かしながら、ウィンキーが甲高い声で言った。
「あたしは、けっして、けっして、やり方をご存知ありません! あたしはよいしもべ妖精さんです。杖つえはお使いになりません。杖の使い方をご存知ありません!」
「おまえは現げん行こう犯はんなのだ、しもべ!」ディゴリー氏が吠ほえた。「凶きょう器きの杖を手にしたまま捕まったのだ!」
「エイモス」ウィーズリーおじさんが声を大きくした。
「考えてもみたまえ……あの呪じゅ文もんが使える魔法使いはわずか一ひと握にぎりだ……ウィンキーがいったいどこでそれを習ったというのかね?」
“好吧,我们很快就会知道的,”迪戈里先生咆哮着,似乎没有听进他们的话,“有一个简单的办法,可以发现魔杖上一次施的魔咒,小精灵,你知道吗?”
闪闪浑身发抖,拼命摇了摇头,耳朵啪啪地扇动着。迪戈里先生举起自己的魔杖,把它跟哈利的魔杖对接在一起。
“闪回闪咒!”迪戈里先生大吼一声。
哈利听见赫敏倒抽了一口冷气,同时看见一个十分恐怖的、吐着蛇信子的骷髅从两根魔杖相接的地方冒了出来,不过这只是他们头顶上空那个绿莹莹骷髅的影子。它仿佛是由浓浓的灰色烟雾构成的:是一个魔幻的幽灵。
“消隐无踪!”迪戈里先生大喊一声,烟雾构成的骷髅化成一缕轻烟,消失了。
“这怎么说?”迪戈里先生摆出一种很残酷的得意神情,望着脚下的闪闪。闪闪仍然在剧烈地颤抖着。
“不是我!”她尖声叫道,眼球惊恐地转动着,“不是我,不是我,我不知道怎么弄!我是一个好精灵,我没有摆弄魔杖,我不知道怎么弄!”
“你被当场抓住了,小妖精!”迪戈里先生吼道,“被抓时手里拿着这根犯罪的魔杖!”
“阿莫斯,”韦斯莱先生大声说,“你想想吧……会施那个魔咒的巫师只是凤毛鳞角……她是从哪儿学会的呢?”