「思ったとおりだ」ロンが空中にパンチをかませた。「君はいつだってちゃんと乗り切るのさ」
「無罪むざいで当然なのよ」
ハリーが厨ちゅう房ぼうに入ってきたときは、心配で卒倒そっとうしそうだったハーマイオニーが、こんどは震ふるえる手で目め頭がしらを押さえながら言った。
「あなたには何の罪もなかったんだから。なーんにも」
「僕が許されるって思っていたわりには、みんなずいぶんほっとしてるみたいだけど」
ハリーがにっこりした。
ウィーズリーおばさんはエプロンで顔を拭ぬぐっていたし、フレッド、ジョージ、ジニーは戦いの踊おどりのような仕種しぐさをしながら歌っていた。
「ホーメン、ホーメン、ホッホッホー……」
「たくさんだ やめなさい」ウィーズリーおじさんは怒ど鳴なりながらも笑っていた。「ところでシリウス、ルシウス・マルフォイが魔法省にいた――」
「なにぃ」シリウスが鋭するどい声を出した。
「ホーメン、ホーメン、ホッホッホー……」
「三人とも、静かにせんか そうなんだ。地下九階でファッジと話しているのを、私たちが目もく撃げきした。それから二人は大臣室に行った。ダンブルドアに知らせておかないと」
「そのとおりだ」シリウスが言った。「知らせておく。心配するな」
「さあ、私は出かけないと。ベスナル・グリーンで逆ぎゃく流りゅうトイレが私を待っている。モリー、帰りが遅おそくなるよ。トンクスに代わってあげるからね。ただ、キングズリーが夕食に寄るかもしれない――」
「ホーメン、ホーメン、ホッホッホー……」
「いい加減かげんになさい――フレッド――ジョージ――ジニー」おじさんが厨ちゅう房ぼうを出て行くと、おばさんが言った。「ハリー、さあ、座ってちょうだい。何かお昼を食べなさいな。朝はほとんど食べていないんだから」
“我早就知道!”罗恩挥拳击打着空气,喊道,“你总是能够侥幸逃脱的!”
“他们肯定会宣告你无罪的,”赫敏说,刚才哈利走进厨房时,她看上去紧张得都快晕倒了,而现在她正用一只颤抖的手捂住眼睛,“没有理由给你判罪,根本就没有。”
“虽说你们都早就知道我不会有事,但每个人似乎都松了一口气呢。”哈利笑眯眯地说。
韦斯莱夫人正用她的围裙擦眼泪,弗雷德、乔治和金妮跳起了一种战舞(原始部落战前做准备或战后庆祝胜利时跳的一种仪式性舞蹈),嘴里一遍又一遍地唱道:“他没事啦,他没事啦,他没事啦——”
“够了!安静一点!”韦斯莱先生喊道,但他脸上也笑眯眯的,“听着,小天狼星,卢修斯·马尔福也在部里——”
“什么?”小天狼星警觉地问。
“他没事啦,没事啦,没事啦,没事啦——”
“安静,安静,你们三个!是的,我们看见他在九楼跟福吉说话,然后他们一起进了福吉的办公室。这事儿应该让邓布利多知道。”
“一点不错,”小天狼星说,“我们会告诉他的,不要担心。”
“好了,我得走了,贝斯纳绿地还有一间正在呕吐的厕所等着我呢。莫丽,我大概会晚点儿回来,我要替换唐克斯,不过金斯莱可能过来吃晚饭——”
“他没事啦,没事啦,没事啦,没事啦——”
“够了——弗雷德——乔治——金妮!”韦斯莱先生走出厨房后,韦斯莱夫人说道,“哈利,亲爱的,过来坐下吃点午饭吧,你早饭几乎没怎么吃。”