「ウッドがいなくなったこと、忘れてたわ」ロンの脇わきに腰掛こしかけ、トーストの皿を引き寄せながら、ハーマイオニーがなんとなく言った。「チームにとってはずいぶん大きな違いよね」
「たぶんね」ハリーは反対側に座りながら言った。「いいキーパーだったから……」
「だけど、新しい血を入れるのも悪くないじゃん」ロンが言った。
シューッ、カタカタという音とともに、何百というふくろうが上の窓から舞まい込こんできた。ふくろうは大広間の至いたる所に降おり、手紙や小包みを宛あて先さき人にんに届け、朝食をとっている生徒たちにたっぷり水滴すいてきを浴びせた。外は間違いなく大雨だ。ヘドウィグは見当たらなかったが、ハリーは驚おどろきもしなかった。連れん絡らくしてくるのはシリウスだけだし、まだ二十四時間しか経たっていないのに、シリウスから新しい知らせがあるとは思えない。ところがハーマイオニーは、急いでオレンジジュースを脇に置き、湿った大きなメンフクロウに道を空あけた。嘴くちばしにグショッとした「日にっ刊かん予よ言げん者しゃ新しん聞ぶん」をくわえている。
「何のためにまだ読んでるの」シェーマスのことを思い出し、ハリーがイライラと聞いた。ハーマイオニーがふくろうの脚あしについた革かわ袋ぶくろに一クヌートを入れると、ふくろうは再び飛び去った。「僕はもう読まない……クズばっかりだ」
「敵てきが何を言ってるのか、知っておいたほうがいいわ」ハーマイオニーは暗い声でそう言うと、新聞を広げて顔を隠し、ハリーとロンが食べ終るまで顔を現さなかった。
「何もない」新聞を丸めて自分の皿の脇わきに置きながら、ハーマイオニーが短く言った。「あなたのこともダンブルドアのことも、ゼロ」
“我忘记伍德已经走了,”赫敏在罗恩身边坐下,把一盘面包拖到面前,淡淡地说,“我想那会给球队带来很大的影响吧?”
“我想也是,”哈利在对面的板凳上坐了下来,“他是个出色的守门员——”
“不过,吸收一点新鲜血液也不坏呀,是不是?”罗恩说。
突然,嗖嗖嗖,咔啦咔啦咔啦,几百只猫头鹰从高处的窗口飞了进来。它们落到礼堂各处,把信件和包裹带给它们的主人,同时也把水珠洒在了吃早饭的人头上。显然,外面正在下着大雨。海德薇不见踪影,但哈利并不感到意外。给他写信的只有小天狼星,现在刚分别了二十四个小时,估计小天狼星不会有什么新鲜事儿要告诉他。赫敏不得不手忙脚乱地把橘子汁挪到一边,给一只嘴里叼着一份湿漉漉的《预言家日报》的谷仓猫头鹰腾出地方。
“你怎么还订那玩意儿?”哈利气恼地说,又想起了西莫,这时赫敏把一个纳特放在猫头鹰脚上的小皮钱袋里,猫头鹰扑扇着翅膀飞走了,“我才不费那功夫——都是一堆垃圾。”
“最好了解一下敌人在说什么。”赫敏一本正经地说。她展开报纸,把自己挡在后面,一直到哈利和罗恩都吃完早饭了,才重新把脸露了出来。
“没有什么,”她简单地说,把报纸卷起来放在了盘子旁边,“没有说到你和邓布利多,什么都没有说。”