ハリーは息を呑のみ、意識を引き戻して目を開けた。同時に、甲高かんだかい叫さけび声やわめき声、打ち合いぶつかり合う戦いの喧騒けんそうが、ワッと耳を襲おそった。
「あいつは『叫さけびの屋敷やしき』にいる。蛇も一緒で、周囲を何かの魔法で守られている。あいつはたったいま、ルシウス・マルフォイにスネイプを迎えにいかせた」
「ヴォルデモートは、『叫びの屋敷』でじっとしているの」ハーマイオニーは怒った。「自分は――自分は戦いもせずに」
「あいつは、戦う必要はないと考えている」ハリーが言った。「僕があいつのところに行くと考えているんだ」
「でも、どうして」
「僕が分ぶん霊れい箱ばこを追っていることを知っている――ナギニをすぐそばに置いているんだ――蛇に近づくためには、僕があいつのところに行かなきゃならないのは、はっきりしている――」
「よし」ロンが肩を怒らせて言った。「それなら君は行っちゃだめだ。行ったらあいつの思うつぼだ。あいつはそれを期待してる。君はここにいて、ハーマイオニーを守ってくれ。僕が行って、捕まえて――」
ハリーはロンを遮さえぎった。
「君たちはここにいてくれ。僕が『マント』に隠れて行く。終わったらすぐに戻って――」
「だめ」ハーマイオニーが言った。「私が『マント』を着て行くほうが、ずっと合理的で――」
「問題外だ」ロンがハーマイオニーをにらみつけた。
ハーマイオニーが反論しかけた。「ロン、私だってあなたと同じぐらい力が――」そのとき、階段のいちばん上の、三人がいる場所を覆おおうタペストリーが破られた。
「ポッター」
仮面をつけた死し喰くい人びとが二人、そこに立っていた。その二人が杖つえを上げきらないうちに、ハーマイオニーが叫さけんだ。
「グリセオ 滑すべれ」
哈利猛抽了一口冷气,把思绪拉了回来,睁开眼睛,他的 耳朵里立刻充满了战斗的呐喊声、尖叫声、撞击声和轰响声。
“他在尖叫棚屋。大蛇在他身边,蛇的周围好像有一层魔 法保护。伏地魔刚派卢修斯。马尔福去找斯内普了。”
“伏地魔在尖叫棚屋?”赫敏气愤地说,“他没有——他 甚至没有参加战斗?”
“他认为自己不用战斗,”哈利说,“他认为我会主动送 上门去。”
“可是凭什么?”
“他知道我在找魂器——他把纳吉尼留在身边——显然我 必须去找他才能接近那东西——”
“对,”罗恩说着挺起了胸脯,“所以你不能去,他正希 望你去,盼着你去呢。你留在这里照顾赫敏,我去把那条—— ”
哈利打断了罗恩。
“你们俩留在这里,我穿着隐形衣去,很快就回来,只等 我——”
“不,”赫敏说,“最妥当的办法还是我穿着隐形衣去— —”
“你想都别想。”罗恩冲她吼道。
赫敏刚说半句“罗恩,我也有能力——”就见他们所在的 楼梯顶上的挂毯突然被撕开了。
“波特!”
两个蒙面食死徒站在那里,但没等他们举起魔杖,赫敏就 大喊了一声:“滑道平平!”