じょうなんだいがくびょういん みずの しんさつしつ l 常南大学病院の水野の診察室

水野(みずの)：科経内神(しんけいないか)の水野(みずの)です。

あや ねが

亜也：よろしくお願いします。

水野(みずの)：歩(ある)く際(さい)にふらつきを感(かん)じるようになったのはいつごろからですか？

亜也(あや)：1か月(げつ)くらい前(まえ)だったと思(おも)いますけど、多分(たぶん)それは睡眠(すいみん)不足(ぶそく)のせいだと思(おも)います。

水野(みずの)：倒転(てんとう)するようになったのは？

亜也(あや)：えっ あっ？ 入試高校(こうこうにゅうし)の日(ひ)に転(ころ)びました。でもわたし、そそっかしいんで。

水野(みずの)：しゃべりづらいということはありませんか？亜也(あや)： 。いえ

水野(みずの)：もう少(すこ)し速(はや)く。 l 瑞生(みずお)と潮香(しおか)の通話(つうわ)瑞生(みずお)：もしもし？

潮香(しおか)：わたし あの、 ね･ ･ ･

瑞生(みずお)：亜也(あや)は？亜也(あや)のあごの傷(きず)はどうなんだ？治(なお)るのか？傷跡(きずあと)が残(のこ)ったりしないのか？

潮香(しおか)：うん大丈夫(だいじょうぶ)、きれいに治(なお)るって。

瑞生(みずお)：ああそうか ああ それは。 、 よかったよかった。

潮香(しおか)：それでね、亜也(あや)のことなんだけど･ ･ ･

瑞生(みずお)：いやあ俺(おれ)さ、今日(きょう)は生(い)きた心地(ここち)がしなかったよ。万(まん)が一(いち)にも顔(かお)に傷(きず)が残(のこ)ってさ、亜也(あや)がこれからどんなにつらい思(おも)いをするかと思(おも)ったらもう。

潮香(しおか)：それは大丈夫(だいじょうぶ)。でもね･ ･ ･

瑞生(みずお)：そうか、よかった うん。 、よかった ありがとうな。 、潮香(しおか)。

潮香(しおか)： 、 、うん うん それじゃあもう少(すこ)ししたら帰(かえ)る。

瑞生(みずお)： 、うん 気(き)をつけてな。それじゃ。