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卷一·春歌上
百首歌たてまつりし時
日期:
2025-04-09 14:36
点击:
297
百首歌たてまつりし時
31 鶯の涙のつららうちとけて古巣ながらや春を知るらむ\惟明親王
【通釈】
31 冬の間張りつめていた鶯の涙の氷も解けて、鶯は古巣に籠ったままでも春の訪れに気付いているのだろうか。本歌「雪の内に春は来にけり鶯の氷れる涙今やとくらむ」(古今·春上·二条后)。○百首歌 正治二年院初度百首。○一·二句 本歌にもとづく表現。「つらら」は氷。▽鶯に作者自身を投影するか。三百六十番歌合に載る。
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