北京パラリンピックの日本代表として義足で陸上競技に出場した、中西麻耶さんが地元・大分県の小学校を訪れ、マラソンを通して子どもたちと交流しました。

中西さんは、地元の大分県由布市を拠点に陸上競技に取り組んでおり、１４日は、大分県宇佐市の津房小学校を訪問しました。中西さんは４年前に事故で右足のひざから下を切断し、義足を使っていますが、その後、陸上競技を始め、おととし、北京パラリンピックに出場したほか、女子１００メートルなど４種目で日本記録を持っています。中西さんは、小学校の全校児童４５人が学年に応じて１キロから２キロを走るマラソン大会に参加し、子どもたちと一緒に学校の周りのコースを走りました。子どもたちは地域の人たちからの盛んな声援を受けて一生懸命走り、中西さんの「頑張れ、頑張れ」という激励もあって、全員が完走しました。子どもたちを励ましながら走った中西さんは「競争することも大事ですが、もっと大事な、互いに支え合う気持ちを、マラソンを通して子どもたちに感じてほしい」と話していました。