「トヨタ自動車」は、アメリカの大手自動車メーカー「フォード」と提携し、ＳＵＶ＝多目的スポーツ車や小型トラック向けに、新しいハイブリッド技術を共同で開発することで基本合意しました。これは、トヨタとフォードが、２２日、アメリカで共同で記者会見して発表したものです。

　　それによりますと、両社は、ＳＵＶ＝多目的スポーツ車や小型トラック向けに、燃費を一段と改善した新しいハイブリッド技術を共同で開発することで基本合意しました。トヨタは、１９９７年に世界で初めてハイブリッド車を販売し、２００４年からハイブリッド技術をフォードに提供してきましたが、新しいハイブリッド技術についてはそれぞれが独自に開発を進めていました。しかし、単独での開発には巨額の費用がかかることに加え、アメリカで今後、燃費規制が強化されることから、トヨタは、初めて、ハイブリッド技術をほかのメーカーと共同開発することを決め、アメリカで人気のあるＳＵＶや小型トラックを対象に選んだものです。共同で開発する新しいハイブリッド技術は２０１０年代中の実用化を目指し、新技術の車両への搭載は両社がそれぞれ独自に行うということです。また、トヨタとフォードは自動車向けのＩＴ技術の分野でも提携することにしており、今後、提携関係がどこまで広がるか注目されそうです。